倉木麻衣の歌詞に否定的な人は多い。彼女の歌詞は稚拙で奇麗事ばかりだという。本当にそうなのか。いいや、倉木麻衣の歌詞は、楽観主義に生きる力強い人生観に裏づけされた、深く味わいのあるものなのだ!ということを書き綴っていくブログです。
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7thアルバム『ONE LIFE』の4曲目に収録された「Born to be Free」。
この曲がアルバムの中で露骨に浮いているという意見が、結構多いようです。

どうなんでしょう。「Born to be Free」は浮いてるか浮いてないか、どちらの感覚の方が多数派なんでしょうか。
私も「Born to be Free」が『ONE LIFE』のなかで幾らか異質な雰囲気を醸し出しているとは思います。
でも、私にとっては、そこが良かった。

「Born to be Free」が作り出す絶妙な塩梅の不協和がただ心地よかった。
私がアップテンポな曲を欲するタイミングは、まさに「one for me」の直後だった。
その後に「白い雪」を持ってくるのも、妙策だった。急激なクールダウンは、
とてもさわやかだった。
「Born to be Free」があるからこそ、
これまた浮きそうな「BE WITH U」が最後に来ることに説得力があった。

こう感じるのは私の感性がそうなってるから、ただそれだけのことです。
理屈じゃ説明できません。(私が音楽を文章で語ることがろくにできないのも大きいのですが)
だから、そう感じない人に対して、主張するべき言葉を何も持ちません。
ただ、私は「Born to be Free」は浮いてなかったよ~!と、倉木さんたちにアピールするだけです。私の好みの方向にほんのちょっとでも手繰り寄せられればと(笑)。

以上が、サウンド面に関してのことです。

歌詞に関しては、下手な文章でも、愚論でも、何かを語りたいと思っています。
「Born to be Free」の歌詞は、『ONE LIFE』の世界観の中でどうしても浮いていると思えないし、浮かないように十分工夫は施されていると思えるのです。
以下、そう思う理由を説明していきます。


1.「one for me」からの繋がり

「Born to be Free」と、その前曲「one for me」は、その世界観を全く異にしています。
しかし、両曲には確かにつながっている一点があります。

出来ることなら 伝えたい」「すべて話そう
from 「one for me」

弱さを見せる事はきっと/強がる事よりもハードで/だけど君にだけは伝えたいよ 今
from 「Born to be Free」

それは“伝える”というテーマにおいてです。
“全てを伝える”ということを唄った曲につづいて、ボールをつなげる様を思い起こさせながら、弱さまでを含めた自分を有りのままに見せる歌が続いていく。
私には、この両曲が断絶したものだとは思えません。


2.「距離感」の共通性


君との距離感が 少し邪魔をするけど/心はいつだって 君と同じ time dreamer

「Born to be Free」にあるこの言葉は、アルバムのテーマをまさに物語っています。
アルバム中のほとんどの曲で、人と人の何らかの距離感が演出されています。「白い雪」はその最たるものでしょう。
しかし、どれくらい離れているかを具体的に示した曲は一切ありません。すべては聴く側が想像するしかない(にもかかわらずその距離が如何許りかイメージできてしまうのが素晴らしいところです)。
そのなかで、「Born to be Free」だけがそれを、“君との距離感が邪魔をする”と言葉ではっきり示しています。

私はアルバムを通して何を感じてきたのか。・・・そうか、それは「距離感」だったんだ。
「Born to be Free」の歌詞で、初めて明瞭になったことです。


3.「夢」の共通性

You can run it all the way/'Cause your dream is our dream

アルバム『ONE LIFE』のメインテーマを一言で表すとしたら。
二人の夢」――私はこう表します。
まず、『ONE LIFE』には“夢”という単語が頻繁に使われています。
(参考:第22回「7th album ONE LIFE~キーワードはあなたの夢~」
しかし、個人としての“夢”をどう実現していくかには重きは置かれていません。二人の関係性のなかで“夢”をどう捉えていくか、そこに焦点が当てられています。

そこで、「Born to be Free」に話を戻しましょう。

降り注ぐ夢を/リズムに乗り風をきってつなぐ
君との距離感が 少し邪魔をするけど/心はいつだって 君と同じ time dreamer
You can run it all the way/'Cause your dream is our dream

これらの言葉が総じて示しているのが、「一人の夢じゃない」ということ。
『ONE LIFE』のテーマと合致しています。

ところで、「time dreamer」は倉木麻衣の造語でしょうか(英文でこの語句を見たことある方がもしいらっしゃれば教えて頂けるとありがたいです)。「BE WITH U」でいう-今は無理でも良くしていけるさ-という考え方を持つ人、という意味で私は受け取っています。


4.付与される「情熱」

「Born to be Free」において、“夢”は二人のみならず、たくさんの人に共有されています。
そして、「世界中の壁」までを越えていこうとします。
それは、偏に、この曲がもつ「情熱」が故。

次の曲「白い雪」から展開されていく、様々な「距離感」と「二人の夢」の世界。
そこを乗り越えていけるだけの「情熱」をもってそこに乗り込むのと、無防備に乗り込むのでは、こちらの意識もだいぶ変わってきます。

Show me what you've got/You can run it all the way

最後に一言。
人生の壁をrun(突破)するのって、結局、ノリや勢いだったりするんだよね・・・。
私には、それがかなり足りないや。

【追記(2/8)】
「Wonderland」の「映しだす情熱」とちょっとだけリンクしてる?
もっとも、「everything」「Season of love」「secret roses」も情熱の曲だといえなくもないわけで、4番は根拠薄弱かな。
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